HDDに保存してあるデータを別のHDDへコピーできる「HDDスタンド」。
ハードディスクの故障時やPCを動かせない場合にも活躍するいざという時傍にあると非常に役立つガジェットです。
HDDがそろそろ古くなってきてバックアップを取りたい、SSDへデータを以降したい…こういう事態は案外急に訪れるものなので前もって準備をしていきましょう!
当記事ではクローンとはどういうものか?HDDスタンドは何ができる?といったことをまとめていきます。
クローンとは?
ハードディスクにおけるクローンとは、HDDやSSDといった記憶媒体の中身である「データ」と「システム」を移行先へコピーすることを言います。
エクスプローラーを開いてファイルをコピー&ペーストでバックアップを取るのとは違い、クローンは「セクタ」と言うデータを更に細分化して格納を行うストレージ群まで丸ごとコピーできるので移行先での不具合を極力防ぎつつすぐに使える状態にできます。
クローン対応HDDスタンドでできること
ハードディスクには「不良セクタ」と言う不具合により正常に機能していないセクタが発生することがあります。
不具合箇所ではありますが保存領域を構成するセクタの一つに違いは無いため、無視してコピーしてしまうとシステム構成にズレが生じてしまい移行を正常に完了できない事態に陥ることも。
HDDスタンドの一部製品にはそれを防ぐべく不良セクタをスキップしつつ全セクタ構成をコピーする機能があるためそっくりそのままコピー可能です。
またHDDからSSDへの移行に対応している製品もあるのでデータの読み書きを高速化したい場合なんかにも活用できます。
移行元より大きな容量を用意するのを忘れずに!
HDDスタンドも移行先も用意してさあクローン作製…というところで発生しやすいのが移行先の容量問題。
クローン作製の際は移行先に移行元よりも大きな容量のハードディスクを準備することが大事です。
この時気を付けたいのは移行元が使用している容量以上、ではなく移行元の全体の容量以上になるように用意すること。
例えば「移行元では100GB/500GB使用してるだけだったし250GBのSSDにコピーしよう」ということは極力避けるべきということです。
上記の例だと移行先に500GB以上のストレージを持つHDDまたはSSDを用意する必要があります。
安全に確実にデータ移行を行うなら移行元の全体容量<移行先の全体容量となるよう気を付けましょう。
クローン作製はHDDスタンドとクローンソフトどっちがいいの?
クローン作製にはHDDスタンドを用いる他に以下のようなクローンソフトを使うという手もあります。
クローンソフトはHDDスタンドが移行元をそのままコピーするだけなのに対し、移行先のパーティション(保存領域毎の仕切り)を操作できるなど、移行後に改めて領域の区分けをしたい場合に大いに役に立ちます。
便利な反面、保存領域の構成やパーティション変更に対するリスクをしっかり理解していないとデータ損失どころかPCさえまともに動かなくなる可能性があります。
そのためクローンソフトはPC玄人向けと言えます。
移行作業に慣れているならクローンソフト、心配であればHDDスタンドによる移行がおすすめです。
まとめ:簡単にデータ移行可能なHDDスタンド
HDDスタンドの多くは移行元と移行先をスタンドにセットしてスタートし数時間放置すれば完了する簡単仕様なことが多いので慣れてない人にこそ使って頂きたい製品です。
パソコンのHDD、SSDは個体差はあれど数年~十数年で寿命が来るのでそろそろかなと思う頃合いに是非用意しておきましょう。
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