パソコンのモニターを複数置きたい、モニターの自由度を高めたい…そんな時に役立つのが「モニターアーム」。
そもそも選ぶ基準て何?
そのような方のためにモニターアームの種類、取付方法の違い、VESA規格、購入する際の注意点について説明します。
この記事を読めば自分に合ったモニターアームを選ぶことができるようになります。
目的、用途に合わせて適切なアームを選んでいきましょう。
モニターアームとは
モニターアームはディスプレイに取り付ける事でそれまで設置に使っていた台座が不要になり、画面の角度調整や前後左右の位置調整を簡単にできるようになるアイテムです。
パソコンのモニターは通常机の上に置く形で使います。
なのでほぼ固定された位置での使用となり、ディスプレイの角度、配置を大きく変更する事は難しいです。
特に複数のモニターを使いたい方にとって台座は机の上を占領してしまい邪魔になりがちです。
そのような悩みも解消し、机を広く使えるのがモニターアームです。
モニターアームの種類
モニターアームにはガススプリング式(ガス式、ガスシリンダー式)とメカニカルスプリング式(ばね式)の2種類があります。
まずはガススプリング式について紹介します。
ガススプリング式
ガススプリング式とは充填されているガスの圧力によりアームの動きを制御する方式です。
このガスの圧力というのは非常に強力で、重たいモニターでもしっかり固定してくれます。
オフィスで使用する椅子等を昇降させる際のスゥー…ってする奴と同じだと考えてください。
位置を調整する際にもガス圧により小さな力で思い通りの配置に移動する事が可能です。
ガススプリング式のモニターアームの例↓
メリット
- 重いモニターでも強力なガス圧でしっかり固定
- 軽い力で位置調整が簡単にできる
ガス式は一度設置してしまえばディスプレイ配置の転換が非常に楽なのが大きなメリットです。
時間経過によりモニターが落ちてきてしまう事もほぼありません。
デメリット
- 比較的価格が高め
- ガス圧が徐々に弱まる
デメリットとしてこの後説明するメカニカルスプリング式のものより少々高めです。
また内部のガス圧は徐々に弱まっていきます。弱まるといっても数年は持ちますのであまり心配する必用はありません。
メカニカルスプリング式
メカニカルスプリング式とは、ばねの力によってモニターを支える方式です。
こちらは寿命が長く長期的に使えるのが特徴です。
メカニカルスプリング式のモニターアームの例↓
メリット
- ガス式に比べ価格が安め
- 寿命が長い
価格がガス式に比べると安いため、とりあえずアームを試してみたいという方にはおすすめできます。
物理的なばねを使っているため長く使えるのがメリットです。
デメリット
- モニターを支える力があまり強くない
- 配置調整に力がいる
ガス式よりも支える力は弱めです。
そのためモニター重量によってはモニターの位置が下がってくる事があります。
ディスプレイを動かす際にガス式よりも力が必要なため、頻繁に配置を変える方にはあまりおすすめできません。
無難に選ぶなら「ガススプリング式」
モニターの重量や配置を変える頻度にもよりますが無難なのは「ガススプリング式」です。
モニターアームを設置すると微調整したくなる瞬間が幾度となくあるため、その都度力を入れて調整してを繰り返すのは大変です。
少々価格は高くなりますが初めて購入する方の場合なおさらガススプリング式をおすすめします。
取付方法の違い
ここからはアームの取付方法について説明致します。
取付方法はクランプ式、ネジ固定式、グロメット式、壁面固定式の4つがあります。
モニターアームによって取付方法は異なるので注意しましょう。
クランプ式
机の天板を上下から挟み込むようにして取り付ける方法です。
取付方法の中では最も簡単でデスクに穴を開けたりする必要もありません。
挟み込んだ際にデスクを傷付けないための保護プレートもあります。
ネジ固定式
天板に穴を開けてネジを通して固定します。
3つの固定方法の中で最も安定します。
グロメット式
こちらも天板に穴を開けますが、ボルトを通して更に上下から板で挟み込む方式です。
クランプ式よりも強く固定できます。
壁面固定式
壁に直接アームを固定する設置方法です。
唯一机に干渉する固定方法では無いためデスクをフルに使う事が可能になります。
VESA規格
VESA規格(VESAマウントインターフェース規格)とはモニターの裏にあるネジ穴の間隔について定めた国際標準規格です。アームを購入する際この規格についての表記が必ずあります。
以下のVESA75とVESA100のスペックだけ覚えておいてください。
取り付けたいモニターが規格に合っているか確かめましょう。
VESA規格について詳しくはこちら↓
VESA75
- ネジ穴の間隔が75㎜×75㎜
- 12インチ~24インチ前後
- モニター重量8㎏以下に多く採用されている
VESA100
- ネジ穴の間隔が100㎜×100㎜
- 12インチ~24インチ前後
- モニター重量14㎏以下に多く採用されている
近年はディスプレイの軽量化が進み8㎏以下のものも増えてきているためVESA75が多くなってきています。
古めのディスプレイの場合14㎏以下のVESA100が適用されている事があるため注意してください。
購入する際の注意点
アームを購入する時にこれだけは注意してもらいたいという事をまとめました。
購入したが設置できなかった…という事が無いよう以下の点だけは気を付けましょう。
積載可能重量やサイズはアームのスペックに記載があるはずなのでそこを必ず確認しましょう。
アームの可動域は上下の角度調整(チルト)が十分可能か、横回転可能か等があります。
使用するアームによっては調整できない部分があるため注意が必要です。
取付方法は基本クランプ式に対応してる事がほとんどですが、ごく一部ネジ式やグロメット式のみ対応の場合もあります。
最後に案外見落としがちな占有範囲です。これで失敗してる方かなりいます。
机と壁(窓など)の間にモニターとアームを設置する場合特に注意しなくてはなりません。
両方設置した時に机と壁との間隔が30㎝~40㎝程度は確保しましょう。
まとめ:モニターアームで省スペースへ
以上がモニターアームについての解説でした。
モニターの台座は意外にデスクを占領しています。
しかしモニターアームを使えばスペースが空き、置けるものが増えて作業も捗るようになります。
アームを使ってたくさんの省スペースを生み出していきましょう!
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