「初見殺し」の意味
「初見殺し(しょけんごろし)」とは、ゲーム内で初めてプレイしたプレイヤーが高確率で失敗したり、
やられて(倒されて)しまったりする仕掛けや状況を指します。
予測が難しい罠や敵の行動、突然の難所などが典型的な例です。
「初見殺し」の由来
「初見(しょけん)」は「初めて見ること」や「初めて挑戦すること」を意味し、
「殺し」は文字通り「やられる」状況を強調する表現です(※即死か瀕死になる確率が高い)。
この言葉は特にアクションゲームやアドベンチャーゲームなど、
事前の知識や経験がないと回避困難な場面でよく使われるようになりました。
「初見殺し」の具体例
- アクションゲーム
プレイヤーがジャンプした瞬間、落とし穴が突然現れるような場面。
例: 「ここで突然足場が崩れるなんて、完全に初見殺しだ!」 - ボス戦
ボスが特殊な即死技を使ってくる。
例: 「いきなり広範囲の即死攻撃とか、初見殺しすぎるでしょ!」 - 謎解きゲーム
一見すると選択肢が多すぎたり、正解が理不尽な仕掛けが含まれている。
例: 「このギミック、何のヒントもないとか初見殺しすぎる。」
「初見殺し」の使用タイミング
「初見殺し」は主に以下のようなシーンで使われます。
- 自分が予期せぬトラップや攻撃にやられてしまったとき。
- 他のプレイヤーが似たような経験をしているのを見たとき。
- ゲーム設計について議論するとき(特に「理不尽さ」について)。
「初見殺し」の関連用語
- 理不尽
初見殺しの仕掛けが特に不公平に感じられる場合に使われることがあります。 - トライ&エラー
初見殺しの要素を乗り越えるため、繰り返し挑戦する過程を指します。 - 死にゲー
何度も失敗することを前提にしたゲームジャンル。
初見殺しの場面が多いことで知られます。(例:DARK SOULS や SEKIRO)
「初見殺し」を実装する背景
「初見殺し」は、ゲーム開発側が意図的に初見のプレイヤーを驚かせたり、
困惑させたりする仕掛けを指す場合が多いです。
その背景には、以下のような意図が考えられます。
- 驚きや緊張感の演出
プレイヤーに「えっ!?」と驚きを与え、印象的な場面を作る。
例えば、突然のトラップや新しい敵の出現。 - 再挑戦への動機付け
初見では失敗しやすいが、繰り返し挑戦して攻略法を見つけさせる設計。
これにより達成感が生まれる。 - 学習プロセスの強調
プレイヤーに「このゲームでは油断できない」というメッセージを伝え、
次回から注意深くプレイするよう促す。
またプレイヤーは「予測不能」であるものの、きちんとした解法があると理解してもらうことも重要です。
事前のヒントが全くなく、ただただ回避が不可能なもので終わってしまうと「理不尽」と感じられ、
不満を招く場合もあります。
バランスを取るために、わずかでもヒントや逃げ道が用意されていることが理想です。
敵が突然天井から落ちて致命傷を負わせてくる場合、音や影などの「予兆」を用意すれば、
完全な理不尽ではなく「気づけば回避できる」要素になります。
しかしここでヒントを与えすぎては「初見殺し」になりません。
雑音の中で耳を澄まさなければ聞こえない音、目を凝らさなければ見えない薄い影など、
その予兆に「集中」していなければ容易に突破できないようにすることが大切です。
運営側の意図が「純粋な驚き」や「プレイヤースキルの成長」につながる場合には、
プレイヤーにとっても魅力的な仕掛けとなり得ます。
運営の思惑通りに罠にはまれば「やられた!」と思うと同時に、
「今後またどこかで仕掛けてくるんだろう」という警戒心と期待を与えてくれます。
ただし「初見殺し」は初回限定の理不尽の押し付けなので、楽しめるかどうかはプレイヤー次第です。
やり込みや「死にゲー」を好むプレイヤーにとっては、ある意味ご褒美かもしれません。
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