「グミ撃ち」の意味
「グミ撃ち」とは、FPSなどで弾を適当に撃ったり、相手に当たりそうにない連射を指します。
シューティングが苦手なプレイヤーがエイム(狙い)が甘い弾を連射する、
もしくは意図的に照準をせずに弾を連射する様子です。
まるで「グミを投げつけている」ように見えることから生まれた言葉と言われています。
弾が敵に効果的に当たらない場合や、ダメージを与えられていない状況を指して使われることが多いです。
ただし状況によっては戦略的な行動になる場合があります。
「グミ撃ち」の由来
グミ撃ちの由来は諸説あります。
- 一つ目の由来は日本のスラングで「グミ」は軽いものや、無害に感じるものを比喩的に使っています。
撃った弾が効果を発揮していないことを理解した上で、
「グミのように当たっても意味がない」
「グミのようにバラバラとしている」
という表現に由来するとされています。
因みに海外ではこれに似た表現として、「potato aim」(じゃがいもエイム)というものがあり、
これは「狙いが下手」または「弾が当たらない(当てるつもりが無い)」ことを指します。 - 二つ目の由来は鳥山明氏の漫画作品「ドラゴンボール」に登場するキャラクターの攻撃方法からです。
ドラゴンボールでは攻撃方法の一つとしてキャラクターが「光弾」を連射するシーンが登場します。
その光弾がグミのように見えたため「弾を連射する」→「グミ撃ち」と呼ぶようになったとも言われています。
主な由来としてはこれら2点のどちらかを指す場合が多いです。
「グミ撃ち」の使用例
- チームメイトが戦闘中に弾を当てられずに敵にやられたとき
- 「さっきの撃ち方、完全にグミ撃ちだったな…」
- 「さっきの撃ち方、完全にグミ撃ちだったな…」
- 自分のエイムがひどかったとき
- 「今日、全然調子出ない。グミ撃ちばっかりだよ。」
- 「今日、全然調子出ない。グミ撃ちばっかりだよ。」
- 試合後の反省会で
- 「敵が全然削れなかったのは、俺がグミ撃ちしすぎたのが原因だな。」
「グミ撃ち」をするシチュエーション
- 初心者のプレイ
- 初心者が慌てて弾を撃つが、全然当たらないときに冗談っぽく使われます。
- 初心者が慌てて弾を撃つが、全然当たらないときに冗談っぽく使われます。
- 緊張した場面
- 緊迫した戦闘でエイムが乱れて、適当に撃った結果を指摘するときに使われます。
- 緊迫した戦闘でエイムが乱れて、適当に撃った結果を指摘するときに使われます。
- エイム調整中
- ウォーミングアップの途中や調子が悪いときの自虐的な発言として使われることもあります。
- ウォーミングアップの途中や調子が悪いときの自虐的な発言として使われることもあります。
- 相手が潜んでいる場所を炙り出す
- 1~3までとは一転して4は「戦術的なグミ撃ち」を表します。
敵が居そうな遮蔽物や茂みを予想し、わざと「グミ撃ち」することで、
相手は「狙われている」「潜伏場所がバレている」と思い込ませる心理を利用した戦略です。
焦った相手はポジションを変えようとして、遮蔽物から出てしまうなど、
隙を晒す可能性に期待した行動です。
- 1~3までとは一転して4は「戦術的なグミ撃ち」を表します。
戦術的な「グミ撃ち」例
牽制射撃
敵の動きを制限するために、わざと命中精度を度外視して「撃ち続ける」ことが有効な場合があります。
- 敵が頭を出せなくなる(射線から隠れる)。
- 敵の位置を把握するための動きを引き出せる。
- チームメイトに安全な移動やポジショニングの時間を作れる。
例:「弾を当てるつもりはないけど、敵のスナイパーを動けなくするためにグミ撃ちっぽく撃ち続けた。」
フェイクの攻撃
相手を混乱させたり、逆に相手の注意を引きつけるために適当に撃つことが戦術になる場合もあります。
- 敵に「こちらに攻撃の意志がある」と思わせる。
- 他のチームメイトが別方向から奇襲を仕掛けやすくなる。
例:「正面でグミ撃ちみたいに弾をばら撒いておいて、味方が背後から奇襲を仕掛けた。」
弾薬を消費してリロードのタイミングを作る
一部のゲームでは、わざと無駄撃ちして弾を使い切り、
リロードすることで最大火力を維持するプレイスタイルがあります。
- 敵との交戦前にフルマガジンで準備を整える。
- 弾切れを避けるためにタイミングをコントロールできる。
例:「次の接敵に備えて、グミ撃ちで残りの弾を消費しておいた。」
敵を炙り出す(情報戦術)
壁越しや隠れている敵に対して、適当に撃つことで動揺させたり、敵の位置を把握するのに役立つ場合があります。
- 隠れている敵の反応(音や動き)を引き出せる。
- 敵が焦って不利な位置に移動する可能性がある。
例:「壁の向こうに敵がいるかもしれないから、グミ撃ちで威嚇したら動きが見えた!」
「グミ撃ち」のまとめ
「グミ撃ち」は考えなく弾をバラまく「失敗の象徴」として扱われることもしばしばありますが、
以下のような状況では有効に働きます。
- 敵の動きを牽制する。
- 敵の注意を引きつけたり混乱させる。
- リロードのタイミングを調整する。
- 敵の位置を炙り出す。
つまり「戦術的にわざとグミ撃ちする」ことで、チームの勝利に貢献するケースもあるということです。
心理的な駆け引きが絡むシチュエーションでは、適当に見える行動が大きな効果を発揮することがあります。
「グミ撃ち」もただの無駄撃ちに留まらず、相手の行動をコントロールする「心理的な武器」になり得ます。
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