パソコンは稼働時に各パーツから発熱があるため適切な冷却が必要になります。
主な冷却の方法は3通り。
- 空冷(空気で冷やす)
- 水冷(水で冷やす)
- 油冷(油で冷やす)
当記事では上記のうちの「空冷」の特徴、デメリットとメリットを紹介していきます。
空冷(空気で冷やす)とは?
空冷の特徴
空冷は熱がPC内部で滞らないようファンで風の流れを作り出し放熱を行う仕組みのことです。
ファンは主に熱が溜まりやすいCPU上部にCPUファン、熱を外に出す排気口付近にケースファンを設置します。
ミドルスペック(ビジネスモデル、家庭向けPCなど)までのPCに用いられることが多く、あらゆる面でスタンダードな性能を発揮します。
冷却性能は3つの中で最も控えめ(とは言え普通の使い方であれば十分冷える)です。
CPUファンの製品↓
ケースファンの製品↓
空冷のデメリット
空冷はあくまでCPUやGPUが放出した高温の熱を外に放出して冷却する役割であり、水冷や油冷のように直接パーツを冷やすわけではないため水冷、油冷と比較すると冷却性能は劣る面があります。
またPC自体にファンの回転数を内部の温度によって自動調整してくれる機能がある場合、高温時にかなりの回転数となるため少々うるさく感じるかもしれません。
ハイスペックを要求されるようなPCゲームやCG制作など高負荷な作業を行うと空冷ファンだと限界に達し、冷えにくくなることも懸念されます。
空冷のメリット
製品の多くはCPUファンであれば約3000~10000円前後、ケースファンであれば約1000~5000円前後と冷却パーツとしては安い価格で手に入れる事が可能です。
設置自体も簡単で、マザーボードに接続してファン本体は既定の場所にネジ止め等で固定するだけなのでPCに慣れてない方でも扱いやすいです。
ファンは長期に渡って使用していると羽部分に埃が溜まりますが、エアー等で軽く吹き付けてあげるとすぐに綺麗になるので掃除のしやすさもメリットと言えます。
まとめ:リーズナブルにPCを冷やせる空冷
空冷はよっぽど高負荷をかけ続けるPCでも無ければ基本安定した冷却性能を発揮してくれます。
PCを組んだり換装する時の注意点としてはPCケースによって取り付けられるファンの「径(サイズ)」が異なるため寸法をしっかり確認した上で選ぶようにしましょう。
冷却が弱い場合なんかは複数ファンを取り付けることで放熱効果を高めることも可能です。
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