突然ですが「トレイン」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?
大半の人は恐らく聞いたことがあるかと思います。
トレイン…?汽車ポッポか…?
思い浮かぶのは恐らく線路を走る電車かもしれませんが、
実はオンラインゲームに通ずる用語でもあります。
しかも状況によってはややマイナスの意味を持つ用語として…ですね。
今回はそんなオンラインゲームにおける「トレイン」について説明をしていきます。
知らないと周囲に多大な迷惑をかける行為にもなりかねないので、是非ここで覚えていきましょう!
トレインとは?
MMORPG等で多数の敵を引き連れる行為を言います。
敵を後ろにゾロゾロついてこさせることが電車ごっこのように見えることから、トレイン(電車)と呼ばれるようになったとされています。
だいたいのMMORPGではプレイヤーが敵を攻撃するもしくは敵に認知される(敵からの目視、察知される範囲に入る)と敵がこちらに向かってきて攻撃を行う、という習性を持っています。
それを複数の敵に行い大量の敵から追いかけ回されている状態を指します。
一体何の意味があって…?
プレイヤーが瞬殺されるのでは…?
戦力次第ではあるものの、一対一では勝てる敵でも数体~十数体に囲まれればプレイヤーが倒れるのも時間の問題です。
ではそんなトレインがどうして発生してしまうのか?
続けて理由を説明していきます。
トレインが発生する理由
トレインが起きてしまう主な理由については以下の5点が挙げられます。
他にもあるかもしれませんが、だいたいは上のどれかに当てはまる場合が多いです。
一つずつ見ていきましょう。
誤って大量に敵がスポーン(発生)する部屋に入ってしまった
報酬(宝箱など)が無いのに敵だけが多数潜伏している部屋(俗に言う罠部屋)。
もしくは報酬を守る門番の如く大量の敵が手前に配置されている部屋のどちらかに入ったパターンです。
どちらにせよ大量の敵を相手取る必要があり、戦力不足であれば逃げるしか手が無いこともあります。
この時戦わずに逃げることを選択した場合にトレインが起きます。
大量に敵がスポーンするギミックに触れた
こちらはギミック(仕掛け)に失敗または敵がたくさん湧いてくる罠を踏んでしまった場合です。
ギミックの中には解除に失敗するとデメリットが発生するものがあり、そのデメリットの一つとして敵の大量湧きがあります。それが生じてトレインに繋がってしまうパターンですね。
単純に踏んではいけないスイッチ(=罠)が存在する意地の悪いダンジョン等もあるため、注意して行動しないと誤って踏んでしまいあっという間にトレイン状態になります。
特定の敵を攻撃してしまった
特定の敵を一体攻撃しただけなのに他の周囲の敵まで反応し、結果プレイヤーに複数体の敵が襲い掛かってくるパターンです。
ハチの巣(特定の敵)をつついたら中のハチ達が一斉に飛び出して攻撃される…みたいなイメージです(わかりにくかったらごめんなさい)。
不自然に敵が整列していたり、大部屋なのに弱そうな敵が一体だけ居る…などはこの手の罠の可能性があるので注意が必要です。
効率的に敵をまとめて狩るため
経験値稼ぎやアイテムドロップを効率的に行うためにあえて敵を複数体連れ歩き、範囲攻撃などで一気に殲滅するためのトレインです。
これまで説明してきたパターンとは打って変わってポジティブなトレインであり、うまく行えれば非常に美味しい「稼ぎ(効率的なお金、アイテム稼ぎ)」を行うことができます。
このトレインを成立させるためには多数の敵を素早く殲滅できる火力を必要とするため、パーティを組んで複数人の体制で行うのが一般的です。
他プレイヤーに敵を擦り付けるため
最後は他プレイヤーへの嫌がらせ目的です。
到底倒せそうもない複数の敵のヘイトをあえて引き気に入らないプレイヤーに向かって走りヘイトを擦り付けます。擦り付けられなくても敵の範囲攻撃などを食らわせて巻き込もうとします。
他人のプレイを邪魔する悪質かつ迷惑なプレイな上、意図的に行ったことが判明すれば運営に通報されBAN(アカウント停止)の可能性すらある危険行為です。
トレインの中でも非常に質の悪いパターンなので、善良なプレイヤーでありたければやるべきではないと言えるでしょう。
身勝手なトレインが好まれない理由
うわwwめっちゃ敵ついてきてるww
まあ人多いとこ行けば誰か倒してくれるっしょww
トレインは意図せずであろうが意図的であろうが一部を除いてはあまり好まれない傾向があります。
この「一部」というのは先に説明した「まとめ狩り」のような周囲の同意を得た時くらいです。
あとのパターンは「敵陣突っ込んで敵を大量に引き連れてきただけの迷惑野郎」にしか見えません。
まとめ狩りであってもその場の連携が取れなければ、強敵の群れを倒し切れず結局メンバーが全滅して徒労に終わることも。
他にも特定の敵を倒すことで達成できるクエストをこなそうと現場に行ったのに、その種類の敵を全て別のプレイヤーにトレインされて居なくなってしまった…といった問題が起こることもあります。
以上の理由からトレインは周囲にかなりの配慮をした上で行う必要がある行為だと言えます。
伝説となったトレインの例:リロイ・ジェンキンスの突撃
かつてWorld of WarCraftというオンラインゲームでは、珍妙かつお手本のような後に伝説となったトレインが起きたことがあります。
以下の動画の1分24秒あたりで叫びながら突撃するプレイヤーの姿がそれです。
トレインを行ったプレイヤーの名前はリロイ・ジェンキンス。
彼が所属するギルドは、熟練プレイヤーが何時間もかけないと踏破できない超高難易度のダンジョンに挑戦しており、動画のシーンはボスの居る階層で作戦会議をしてる最中でした。
ギルドメンバー達がボスを攻略するための作戦をチャットでやり取りする中、リロイはチキンを温めるためにAFK(パソコンの前に居ない状態)していたため作戦を全く聞いていなかったようです。
AFKから戻ってきたリロイは何を思ったのかたった一人ボス部屋に無計画で突撃します。
部屋内にはドラゴンの卵(罠)が大量に設置してありました。
リロイはそれらを踏み散らし、ドラゴンが大量に孵りトレイン状態に陥ってしまいます。
それを見たメンバーは仕方なく急いで助けに向かったものの、あえなく全滅という結末を迎えます。
この事例は配信をしていたため世界中に広まり、世間的には迷惑さよりも行動のお面白さが勝ったためか、リロイはWorld of WarCraftの公式イベントに呼ばれるほどの有名人になりました。
…という奇天烈な展開のトレイン事例です。
傍から見たら面白いねーで終わりますが、もしあなたのパーティメンバーに彼のような人が居たら…と考えたらゾッとするのではないでしょうか?
トレインしてしまった時の対処法
意図せずトレインをしてしまうことは誰にでもあり得ます。
初めて入ったダンジョンや知らないフィールドを攻略情報無しで行く場合は特に。
その際の対処法はゲームによって若干異なるものの、
だいたいは「その場であなたが敵に倒される」ことで解決します。
理由はMMORPGの敵はターゲットを失うと自身が居た場所に戻るシステムになっていることが多く、ターゲットが倒れることで少なくともトレイン状態は解除されるからです。
例外として集敵した場所に敵が留まってしまう場合もあるので、全てがこの方法で解決するわけではありませんが、大量の敵を引き連れながら走り回られるよりかはマシというわけです。
それまでの経験値とか所持金の一部とかゲットしたアイテムとか、死亡時のデメリット云々で諸々失う可能性ありますが、まずは他者に迷惑をかけないことが最優先です。
まとめ:トレインしてるかも…と思ったら諦めて倒されよう!
オンラインゲームはプレイヤー同士が空間を共有している場です。
当然見えている敵も共有していますし、行動によって及ぼされる影響も共有されます。
人によって感じ方は違うものの「自分がやられたらやだな~」と思う行動はトレインに限らず自覚し、控えたほうがゲーム内での居心地は良くなることは確かかなと思います。
雑なまとめになりますが、ひとまずトレインしてるかも?と思ったらその場で倒されることを意識していきましょう(?
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