もうフィルムカメラはあまり使わなくなり、ネガだけが残っている…このまま放っておいても劣化してしまう…。
そんなあなたに朗報、フィルムスキャナーという道具を使ってフィルムカメラのネガフィルムをデータ化できます。
大切な思い出を自分の手でデータ化してみませんか?
この記事のターゲット
- ネガフィルムをお持ちの方
- 経年劣化しているネガフィルムをデータ化したい方
- 写真屋さんを使わず自分の手でネガフィルムをデータ化したい方
- 気長にデータ化作業できる方
この記事ではフィルムスキャナーについて、サンワダイレクト「フィルムスキャナー」、データの保存方法、使用感、写真屋さんのデータ化サービスとの比較の5つに分けてお話しします。
フィルムスキャナーについて
今回紹介させて頂くのは手動フィルムスキャナーです。
ネガフィルムの数が著しく多い場合は手動フィルムスキャナーだと非常に時間がかかります。
大型かつ高額(約20000~50000円以上)ですがフィルム1本分を一気にデータ化できるスキャナーもご検討ください。必要に応じてどちらを使うか判断しましょう。
とにかく時間を掛けてもいいから自分でデータ化したいという方には手動をおすすめできます。
手動フィルムスキャナーとは?
フィルムホルダーと呼ばれる部分にフィルムをセットし、手でフィルムホルダーをスライドさせながらネガを一枚一枚スキャニングするスキャナーです。ポジフィルムに対応しているものもあります。
こちらは5000円~20000円前後です。
価格は画素数により変わります(約500万画素~2000万画素程度)。
画素数はデータ化した際の見栄えに影響してきます。
基本的には画素数が高い=取り込んだ画像が綺麗と考えて頂ければ大丈夫です。
サンワダイレクト「フィルムスキャナー」
今回紹介する商品はこちらです。
1400万画素という高画素のため画質は問題ありません。
モニタ付きでリアルタイムにスキャンするネガを確認しながら操作できます。
データ保存には本体にSDカード(容量8GB~32GB)をセットする事が必須なため、ネガ枚数に応じて別途用意してください。
データの保存方法
スキャンされたネガデータは一旦本体にセットされているSDカードに全て保存されます。
SDカードからPCへデータを移行させたい場合は、PCと本体をUSBケーブルで接続してある必要があります。その際ACアダプタの接続は必要ありません。
またネガデータを保存したSDカードを直接PCのスロットに挿してもデータ移行する事ができます。
使用感
私はこのスキャナーを使って約6000枚(36枚撮りフィルム約166本分)のネガをスキャンしました。
だいたいですが、6000枚だと一日2時間程度を毎日作業して1か月くらいかかりました。
最初のうちはいいんですがひたすらネガをセット→スライドさせる→スキャンボタンを押す→スライドさせる→6枚終わったら取り外す→ネガをセット…を繰り返すため、徐々に飽きと疲れがきてしまいました…。
もしネガが大量にある場合は根気のいる作業になるため、最初に言ったように時間がある方向けです。
今後もフィルムカメラを使い続けるという方はおそらくネガデータを取り込む事も多いと考えられるため、その場合は大型のスキャナを検討するのも悪くないかなと。
逆にネガが多くても1000枚程度で今後フィルムカメラを使う予定は一切無く、スキャン作業もこれっきりという方にはいいですね。
あとは「たまにはネガフィルムで写真撮ろうかな」という時なんかはとても強い味方になると思います。
写真屋さんのデータ化サービスとの比較
いくつか写真屋さんのネガのデータ化サービスを調べてみましたが、だいたい36枚撮りフィルム1本のデータ化で500円でした。
価格のみを参照した場合、フィルムスキャナーで元を取ろうとすると
12000(スキャナー代)÷500=24(フィルム本数)
枚数換算だと
36×24=864(ネガ枚数)
となります。フィルム24本以下で自分でデータ化してる暇なんか無いよ!という方であれば写真屋さんに頼んだほうがいいかもしれません。
あちらはプロというのもあってスキャン時の位置ズレなんかもほぼ起きないでしょうからね。
私はデータ化2000枚超えたあたりからきつかったのでそのあたりも目安にしてみてください…。
※6000枚(フィルム166本)の場合は83000円になりました。
まとめ:一家に一台あると意外と便利かも
先にお話しした通り手動スキャナであれば1万円台で十分なものを手に入れられます。
いつかまたフィルムカメラを使うかもしれないという方はとりあえず用意してみると良いかもしれません。
また一つ一つ手作業のため、過去を思い出して懐かしみながら…という楽しみ方も可能ですね!
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