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グラボの消費電力(TDP)を下げて発熱、パフォーマンスへの影響を検証してみた

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ぱなだ
ぱなだ

最近グラボが爆熱になりやすい

恐らく使い始めて4年くらい?になる2080Tiが、ここんとこ負荷がかかるとすぐファンが爆音で周り始めるようになったので、新しい発熱対策を実施することに。


消費電力のリミッターを下げて発熱を抑える


物理的な対策(PC内部の清掃、ファンの増設など)はこれまでも行ってきたのですが、何というか原因そこじゃなさそうな感じもあったので…。


消費電力を下げたことによる性能への影響などもベンチマークを使って調べてみたので、同じような発熱の悩みを抱えてる方に参考にして頂けたらなと思います。

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GIGABYTE「AORUS ENGINE」で消費電力の上限を下げる

使用するグラボはGIGABYTEのRTX 2080Ti。
GDDR6、VRAM11GBのオーバークロックモデル。消費電力は250W

対象製品

GIGABYTEの独自ソフトウェア「AORUS ENGINE」を使って消費電力の上限値を変更可能。
他メーカーでもOCモデルなら似たようなソフトウェアが恐らくあるので同様のことが出来るかなと思います(MSIだとアフターバーナーとか)。

AORUS ENGINEのコントロールパネル

上記の画像の中の「POWER TARGET(%)」が消費電力の上限値。
この値がデフォルトの100の時と40%下げた値の60の時でそれぞれベンチを走らせます。

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FF14ベンチマークとGPU-Zを使用

ベンチマークソフトはファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ。

ベンチマークの設定はこちら↓

設定詳細
OSMicrosoft Windows 10 Home
(ver.10.0.19044 Build 19044)
CPUIntel(R) Core(TM) i9-9900K CPU@3.60GHz
グラフィックカードNVIDIA GeForce RTX 2080Ti(VRAM 11049MB)
モニタ解像度1920×1080
グラフィック品質最高品質
画面フルスクリーン

GPU-Zも同時に用いてクロック、温度、消費電力を検証します。

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検証

値が100%の場合

まずは消費電力100%の場合から。
ベンチマークスコアは「21521」。

GPUの温度が75~86℃の間で変化。
ベンチマーク中の消費電力は233~251Wの間で変化。

グラボの温度が84℃以上になるとファンの勢いが強まる設定のため高負荷時は「フォオオオオン」という高音が響いていました。


クロック数はベンチマーク中は約1700~1890の間で変化。
大きく数値が崩れることはほぼ無かったです。

値が60%の場合

続いて消費電力を60%にした場合。
ベンチマークスコアは「21362」。なんと100%時と差がほぼありませんでした。

GPUの温度が65~72℃(最高到達点のスクショタイミング逃しましたすいません)。
ベンチマーク中の消費電力は約128~185Wの間で変化。

84℃以上になることは無くファンの音が強まることは終始ありませんでした。
クロック数は消費電力100%時に比べるとちょっとだけ不安定に変化することを確認。


しかし画面がカクついたりFPSが目に見えて下がることはほぼ無く100%時と変わらずスムーズな動きをしていました。

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まとめ:消費電力の上限を落としてもパフォーマンスを発揮できる

検証の結果、グラボのパフォーマンスを落とさず温度を15℃近く下げることに成功
消費電力に比例して性能が下がるわけではないこともわかりました。


とは言え実動ではどうだろうと消費電力60%の状態で1週間くらい編集ソフト使ったり負荷の高いゲームをしたりしてみましたが、ファンの高音がほぼほぼしない状態が続いています(温度も今回の検証結果とほぼ変わらず)。


単純に省エネにもなるのでグラボを酷使する人は知っておいたほうがいい知識かもしれませんね。


あとここまで来るとどこまでなら消費電力落としていいのか?が気になるところですが、50%以下とかは流石に性能に響いてきそうなので60~70%がいいとこじゃないかな…と思います。

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