OpenAIによって開発された会話型の人工知能(AI)「ChatGPT」。
高度な返答を行えることから、今やメディアでも広く取り上げられ話題に。
ブログやYouTubeといった制作系コンテンツには今後特に強く関わって来そうです。
しかし様々な期待がある反面、以下のような疑念が思い浮かぶ方も居るのではないでしょうか?
ぱなだ
正確な情報が得られるのだろうか…?
見当違いな答え返ってこない?
個人的には信頼できる情報なのかなと心配のほうが大きく、気になる点もそこそこ多かったので、
今回ChatGPTに直接ブログについてを質問してみることにしました。
質問から得られた答えや使用してみた所感等をまとめたので、同じく利用してみたいという方の参考になれば幸いです。
まずはブログそのものについて聞いてみた
初めに受け答えの程度を知るべく基本的な質問をぶつけてみました。
わざとあいまいな質問を多くしてみましたが果たして…。
画像だと文字が小さいという方はこちらをご覧ください↓
ブログとは、個人や企業などがインターネット上で自分の意見や情報、体験談などを投稿する、ウェブサイトの一種です。ブログは、更新が頻繁に行われることが一般的で、日記のような形式で投稿されることが多いため、時系列に沿った記事が積み重なっていきます。また、読者からのコメント機能があることも多く、投稿者と読者が双方向でコミュニケーションを取ることができます。ブログは、個人的な日記から、専門的な情報発信やニュースサイト、企業の広報活動など、目的に応じて幅広く利用されています。
ぱなだ
ブログの活用のされ方やどんな内容があるかなど具体的に説明してくれました。
利用される範囲といったプラスアルファな部分にまで触れていて既に性能の高さを感じます。
次はブログを書く人の特徴について質問してみます。
ブログを書く人は、個人的な趣味や日常生活、専門的な知識や経験を持つ人、ビジネスやマーケティングのために情報発信をする企業や個人など、様々な背景を持った人がいます。
一般的に、趣味や日常生活を中心にブログを書く人は、個人ブログを運営している人が多く、自分の興味や感じたこと、考えたことを書き綴ることで、自己表現を楽しんだり、読者との交流を深めたりすることが目的です。
一方、専門的な知識や経験を持つ人は、自分が得た情報や知識をブログにまとめ、共有することで、専門的な知識やスキルを持つ人たちとの交流や情報共有を目的としています。また、ビジネスやマーケティングのために情報発信をする企業や個人は、製品やサービスに関する情報を発信したり、顧客とのコミュニケーションを深めることを目的としています。
ぱなだ
個人ブログ(日記寄り)、個人ブログ(情報共有、ビジネス寄り)、マーケティングを目的とした企業ブログもある…と各ジャンルについてわかりやすく教えてくれました。
続いては少し踏み込んで「実際にブログを書くにはどうしたらいいか?」を聞いてみます。
返答次第で実際に書き始めるまでのテンポが変わって来そうな質問です。
- プラットフォームの選択:まずは、どのプラットフォームを利用するかを決めます。代表的なプラットフォームとしては、WordPress、はてなブログ、note、Wix、Squarespaceなどがあります。それぞれの特徴や料金体系を比較して、自分に合ったプラットフォームを選択しましょう。
- テーマの選択:プラットフォームを選んだら、自分のブログのテーマを選択します。テーマは、ブログのデザインやレイアウトを決めるもので、選択することで、ブログの印象や使いやすさを決定します。
- 記事の作成:ブログを書くためには、記事の作成が必要です。記事は、自分が書きたいテーマについて、自分の意見や知識、体験談などを書き綴るものです。記事を書く際には、タイトルや見出しの設定、文章の構成、画像の挿入なども考慮しましょう。
- 公開:記事を書き終えたら、公開することで、他の人に閲覧してもらうことができます。また、SNSやメールなどで、自分のブログを宣伝することも大切です。
- 継続的な更新:ブログを運営するには、継続的な更新が必要です。定期的に記事を投稿し、読者とのコミュニケーションを深めましょう。また、記事の分析や改善なども行い、読者にとって有益なコンテンツを提供するように心がけましょう。
ぱなだ
この時点で「あ、これ凄い」となりました。
なんとなく返答のイメージとしては「ブログを書くにはまずタイトルや見出しを~」といった「文章の作り方」から入るのかな?と思っていたので不意打ち受けた感じです。
プラットフォーム選択→テーマ選択の部分が具体的なので、初めてブログに触れる人でも次に調べるべきことを明確にしやすくなっています。
その他にも「記事を書いたら宣伝しましょう」「分析も行いましょう」といった普通に有用なアドバイスまでしてくれるようです。
ブログを続ける上で起こりがちな質問
ここまででも結構凄いんですが、それでもAIなら返せるだろうなという質問をしてきました。
ここからはより深刻さのある、知りたいと思う質問を投げかけてみます。
ChatGPTへの質問
Q:ブログ開始から1年が経ちますが、アクセス数が一向に伸びません。
考えられる原因を教えてください。
ブロガーなら比較的ありがちな問題ですよね。
ChatGPTの回答はこうでした。
- SEO対策が不十分:SEO対策をすることで、Google検索で上位に表示されることができ、アクセス数を増やすことができます。しかし、SEO対策が不十分な場合、上位表示されず、アクセス数が伸びないことがあります。適切なキーワード選定、タグの設定、コンテンツの改善など、SEO対策を行っていきましょう。
- コンテンツが読み手に合っていない:ブログのコンテンツが、読者にとって魅力的でない場合、アクセス数が伸びないことがあります。読者が求めている情報や興味のあるテーマについて、充実した記事を提供することが大切です。
- ターゲット設定が不十分:ブログを運営する上で、どのような人に向けてコンテンツを提供するかを明確にすることが必要です。ターゲット層が明確でない場合、どのようなコンテンツを提供すればよいかわからなくなり、アクセス数が伸びないことがあります。
- プロモーションが不十分:ブログの宣伝を適切に行わないと、アクセス数が伸びないことがあります。SNSを活用した宣伝、他のブログとのコラボレーション、リンクを貼ってもらうなど、プロモーションの手段を増やしてアクセス数を増やしましょう。
これらの要因の他にも、ブログのデザインやレイアウト、更新頻度、記事の品質などがアクセス数に影響することがあります。ブログ運営を見直し、改善点を把握し、アクセス数を増やすための施策を行うことが大切です。
ぱなだ
ちょっと長いのでまとめるとこんな感じのこと言われてます↓
- SEO対策不足
- コンテンツがユーザーに合っていない
- ターゲット設定が不十分
- プロモーション(宣伝、広告)不足
- その他ブログのデザイン、品質などに起因
このようにコテンパンに言われます。
しかし的外れではなくどれもブロガーにとっては的確な指摘です。
汎用的な返答ではあるものの、少なくともこれら5つを改善することはアクセス数の増加に繋がります。
続いては収益に関連する広告の配置場所について聞いてみました。
ChatGPTへの質問
Q:ブログに広告を設置しようと思います。
記事内でクリックされやすい位置はどこですか?
ブログ内で広告を設置する場合、以下の位置が一般的にクリックされやすいとされています。
- ヘッダー上部:ブログの上部に広告を設置することで、最初に目に入る位置に表示され、クリックされやすくなります。ただし、過剰に広告を設置すると閲覧者に嫌悪感を与え、逆効果になる場合があります。
- 記事上部:記事の最初の数行に広告を設置することで、閲覧者が記事を読み進める前に目にすることができ、クリックされやすくなります。
- サイドバー:サイドバーに広告を設置することで、記事とは別に目にすることができ、クリックされやすくなります。
- 記事中央下部:記事の中央下部に広告を設置することで、記事を読み進める途中で目にすることができ、クリックされやすくなります。
ただし、広告は閲覧者の体験を悪化させることがあるため、適度な広告設置に留意することが重要です。また、Google AdSenseのような広告サービスを利用する場合は、広告の配置場所や数など、規約に従うようにしてください。
ぱなだ
提案されたのはヘッダー、記事上、サイドバー、記事下の王道の四か所。
これもちゃんと合ってますね。記事中央下部の表現だけちょっとわかりにくい気もしますが…。
利用者が多いであろう広告サービスの、Googleアドセンスを名指しで教えてくれるのも親切でとてもいいですね。
次はブロガーであればこれも直面しやすい問題である「スパム」についての質問です。
ChatGPTへの質問
Q:ブログのコメントにスパムが投稿されてしまいました。
スパムを対策する方法はありませんか?
はい、ブログのコメントにスパムが投稿されることはよくある問題ですが、以下の方法でスパム対策を行うことができます。
- CAPTCHAの導入:CAPTCHAは、人間が投稿しているかどうかを判定する認証システムです。ブログのコメント欄にCAPTCHAを導入することで、スパムボットによる自動投稿を防止できます。
- コメント承認制にする:コメント承認制にすることで、投稿されたコメントを承認するまで公開されなくなります。この方法でスパムコメントを防止することができますが、承認作業が手間になる場合があるため、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
- ブラックリストの設定:スパムコメントを投稿するIPアドレスやキーワードをブラックリストに登録することで、スパムコメントを自動で拒否することができます。WordPressなどのCMSでは、プラグインを利用してブラックリストを設定することができます。
- Akismetの利用:Akismetは、WordPressなどのCMSに標準で組み込まれているスパムフィルターです。コメントが投稿された際に、Akismetが自動的にスパムコメントを検出し、ブログ管理者に通知します。
以上の方法を組み合わせて利用することで、スパムコメントを効果的に防止することができます。
ぱなだ
内容に関係ないけど「よくある問題ですが」に若干の人間味を感じました
1のCAPCHAとは「私はロボットではありません」でお馴染みの仕組み。
4のAkismetはアンチスパムのプラグインとなっています。
各案は単一でもスパムに対して効果的ですが、最後に書かれているように組み合わせて使うことで更に強力なセキュリティを敷くことができます。
こういった「豆知識」的なものも盛り込んでくれるのが地味に助かりますね。
楽しくなってきました。
お次はテーマに沿った「記事の構成例」を教えてほしいと尋ねてみました。
ChatGPTへの質問
Q:「AIを利用するブログ」というテーマで記事を書きたいと思います。
記事の構成例を教えてくれませんか?
「AIを利用するブログ」についての記事を書く際の構成例は以下の通りです。
- イントロダクション:AIを利用したブログの重要性について説明する。読者に記事を読むメリットを伝え、AI技術についての基本的な知識を提供する。
- AIを利用したブログのメリットについて:AIを利用することによって、どのようなメリットがあるのかを説明する。例えば、記事の自動生成や自動翻訳、自動要約、ターゲット読者の特定、キーワードの自動抽出などがある。
- AIを活用した記事作成の方法:具体的な方法を説明する。例えば、Googleの「アルゴリズムを理解する」や、HubSpotの「AIを活用したブログ作成」などのプラットフォームを紹介する。
- AIを利用したブログの成功事例:AIを利用したブログの成功事例を紹介する。例えば、米国のオンライン出版社「Quill」の場合、AIによる記事作成により、1ヶ月あたり2万以上の記事を自動生成している。
- AIを利用したブログの未来について:AIを利用したブログの将来的な展望について探る。例えば、AI技術の進歩により、より高度な記事作成が可能になることが期待されている。
- 結論:AIを利用したブログのメリットや方法、成功事例、そして将来についてまとめ、読者にアクションを促す。例えば、AIを活用して記事作成をする際のポイントをまとめ、読者に具体的なアドバイスを提供する。
以上が、「AIを利用するブログ」についての記事の構成例です。
ぱなだ
メリデメなどブログには欠かせない要素がしっかり入ってる!
今回はテーマがAIなのでそれをベースとした成功事例等を教えてくれていますが、これ以外のテーマでも聞いてみたところ、しっかりそのテーマに沿った例を多く挙げてくれました。
これだけでも十分凄いんですけど、例えば「3の内容の記事は世に溢れてるから別のにして」みたいな要望出すとちゃんと別の案を持ってきてくれるんですよね。
ここから続けて見出しなんかも考えて貰えるのかなと聞いたところ…。
ChatGPTへの質問
Q:ありがとうございます。
タイトルと見出しを考えて貰うことは可能ですか?
はい、もちろん可能です。以下にタイトルと見出しの例を挙げてみます。
タイトル:「AIを活用してブログを効率的に運営する方法」
- 「AIブログ」とは何か? 〜AI技術の活用によるブログ運営のメリット〜
- 「Googleのアルゴリズムを理解する」を活用したブログ作成方法
- Quillの成功事例 〜AIがもたらす効率的な記事作成〜
- 「AIブログ」の未来 〜高度な記事作成が可能に〜
- ブログ運営者必見! 〜AIを活用した効率的なブログ運営のポイント〜
このように、見出しを細かく分けることで、読者が記事の内容を把握しやすくすることができます。また、タイトルは具体的で分かりやすく、興味を引くものにすることが重要です。
ぱなだ
会話型なので前の質問も参照してくれてるの地味に凄い
このまま普通に記事に出来ちゃうレベルですよね…。
こちらも別案が欲しい場合は頼めば都度新しいアイディアを見せてくれます。
因みにここには載せてませんが本文も普通に出力できます。全てAIで作れるのでは…!?
ちょっと意地悪な質問もしてみた
真面目な質問(?)はここまでにして続いては少し意地の悪い質問を。
ChatGPTへの質問
Q:ブログと言う言葉の語源は「Labo log」です。
何故Laboという言葉が使われているのでしょうか?
ブログの語源はLabo logではなく「Web log」です。つまりこの質問は嘘が混じっています。
早い話ChatGPTはこのような嘘を見抜いて訂正できるのか知りたい…という魂胆。
結果はというと…。
「Labo log」という語源は、実験室(laboratory)で行われる日誌(log)に由来しています。
ブログは、元々は「ウェブログ」(weblog)と呼ばれていました。これは、オンラインの日誌や日記のようなものであり、個人的な経験や意見を書き込むためのものでした。後に、企業やメディアなど、様々な目的のために利用されるようになりました。
「Labo log」という語源は、ウェブログが実験室の日誌のように利用されることから生まれたとされています。つまり、ブログは、自分が書いた記事を発表し、反応やフィードバックを得るための「実験室」のような場所だという意味が込められています。
ぱなだ
ブログの語源が「Web log」であるということは認識しているようです。
が、最終的に何故かLabo logとして話をまとめてしまいました。
もしや本当にLabo logというものが存在するのかも?と調べてみると、似ている名称のサイトはあったものの、完全に一致してはおらず、内容もChatGPTの文面とは全く異なるコンテンツでした。
つまるところChatGPTは存在しない言葉に対し理由付けして説明したことになります。
…正直ここまでが完璧すぎたのでこういうのを見たかったのは否定できません。嬉しいです。
しかし質問によっては不正確な情報が提供されるという事態が発生しました。
ChatGPTからの提案を完全に鵜呑みにするということは危険かもしれません。
少なくとも今のところは情報の真偽を自身で調べる必要はありそうです。
架空の存在に理由付けを行うことで物語などを作れる可能性
時に正確ではない情報をこちらに渡すこともあるChatGPTですが、見方を変えると架空のキャラクターや場所などの設定を生み、フィクション作品を作り出せるとも捉えられます。
例えばこんな感じです。
メリンゴス大帝という架空のキャラクターに設定を付与して貰いました。
メリンゴス大帝は、古代の魔法国家に生まれた強大な魔法使いでした。彼は天才的な才能を持っており、幼少期から魔法の才能を発揮していました。
しかし、メリンゴス大帝は、自分の力を誇示することに執着し、周りの人々を軽視するようになっていました。それによって彼は孤立し、周りから嫌われる存在になってしまいました。
ある日、メリンゴス大帝は、魔法を使って自分だけが住む城を作り、そこで自分だけが支配者となり、力を誇示することを決意します。しかし、その城は、メリンゴス大帝の魔法の力で作られたため、城内で時間が止まってしまいます。
メリンゴス大帝は、自分の城内でしか時間が進まないことに気づき、さらに魔法を使って、自分の城内でのみ通用する通貨を作り出し、周りの人々を支配しようとします。
しかし、城内で時間が止まっていることが周りの人々にも知れ渡り、メリンゴス大帝の城には誰も入らなくなってしまいました。やがて、メリンゴス大帝は自分の執着に気づき、周りの人々と和解することを決意し、城を解放しました。そして、彼は自分の魔法を使って、国を再建し、愛される支配者として、その名を後世に残すことになったのでした。
このように、メリンゴス大帝は、自分だけの世界に入り込んでしまった結果、孤立し、周りの人々を軽視するようになってしまいました。しかし、彼は自分の執着に気づき、周りの人々と和解することで、愛される支配者として生きることができました。この物語は、自分勝手な行動が周りに与える影響を考えるとともに、和解や自己反省の大切さを伝えるおとぎ話として語り継がれることになりました。
ぱなだ
キャラクターがそれなりの設定となって返ってきます…
文章の繋がりにも特に違和感を感じません
最後に「こういうことを伝えたいお話でした」まで入れてくるの中々エグイ(褒め言葉)ですよね。
物語や小説に限らず創作物は自身で考えるからこそ意味があるいう方は勿論居ると思いますが、新しいアプローチとしてChatGPTによる文学作品が生まれる日もそう遠くないのかもしれません。
ただし完全にChatGPT任せにしてしまうと物語を「書いた」ではなく「作ってもらった」になると思うので、AI文学(仮)のようなカテゴリを別に用意しないと問題が起きそうではありますね…。
まとめ:ChatGPTはブログに利用できる?
という感じで4時間くらいChatGPTにブログやその他のことを色々聞いてきました。
その結論としては十分にブログに利用できる存在だと思います。
以下はChatGPTについて個人的に特にいいなと思った理由です。
- 記事に必要な要素(タイトル、テーマ、見出し、本文)を作れる
- 既存のアイディアに色付けするのが楽になる
- 自身が作成した記事の修正、校閲をいつでもして貰える
質問の仕方次第で返答が大きく変わることが度々あったため、如何にChatGPTが答えやすい質問を考えるかが課題になりそうだなと感じました。
ぱなだ
筆者はまだまだ使い方を模索中…
今後ブログに活かしていきたいですね!
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