Twitter等でたまに開催されている「被リンク企画(記事紹介企画)」を知っていますか?
企画者のブログに参加者の記事(URL)を載せて紹介することで実質被リンクを得られる企画です。
参加者側は確実に被リンクを貰える一見とてもメリットが高いです。
しかしこの「被リンク」は慎重に扱わないと企画者側、参加者側双方が知らないうちにデメリットを被る恐れがあります。
そうならないために、ここでは被リンクに潜む危険性についてお話し致します。
企画には興味無いけど被リンクの知識をつけたい、という方にもおすすめの内容となってます。
被リンクとは?
被リンクとは、外部のサイトから対象とするサイトをリンクしていることを指します。
わかりやすく例えると、まずAとBというサイトがあるとします。
Aの運営者が「Bには役立つ情報があるから皆見てね!」とBのURLをAに貼る…この場合「Bのサイトが被リンクを得た」という形になります。
バックリンク、外部リンクと呼称のされ方は複数ありますが一般的には被リンクと呼ばれることが多いです。
引用先のサイトや参考にしたい記事に被リンクは用いられ後述するSEOにも効果を期待できます。
被リンク企画とは?
被リンク企画とは、SNS上(主にTwitter)で企画者が「あなたの記事を私のブログで紹介させてください!」とツイートすることで参加者を集い被リンクを提供する企画です。
参加表明には企画側が提示する条件(対象ツイートへのいいね、リツイート&フォローなど)を満たす必要があります。
企画者のインプレッション(ツイートへの反応を示す値)を増やす効果と手軽に被リンクを獲得できる人気の企画です。
ちょっとイメージが湧きにくいという方はこちらを見て頂けると理解しやすいかと↓
企画での被リンク獲得は、例えるなら「商店街(企画者のブログ)」に参加者が店を構えるイメージ。
— ぱなだ@PC好き在宅ブロガー&元プログラマ (@panablo) March 28, 2020
良い商店街ならあなたの店も自然と好印象になります。
逆に荒れ地(Googleからの評価が落ちてる)やスラム街状態(更新頻度が低く活動が少ない)だと被リンクに悪影響が及ぶ可能性も💀#ブログ書け
ツイート内容を更にまとめると…
- 企画者→商店街(企画者のブログ)
- 参加者→商店街に並ぶお店(被リンク)
- ユーザー→商店街に訪れるお客さん
こんな感じで被リンク企画は企画者と参加者により商店街を作るイメージです。
相互の関係によりメリットを生み出すこともあれば、デメリットになることもあります。
被リンクによるメリット
被リンクによるSEO効果は絶大です。
Googleのクローラー(ウェブ上を巡回するロボット)は被リンクの数や被リンク先のサイトの質をウェブサイトを評価する基準の一つとしています。
そのため質の高い被リンクが設置されていれば自ずとサイトの価値が高まるということになります。
またドメインパワーを上げる手段として最も有効です。
それ以外にも数多くの恩恵があるのでまとめると以下のような感じに。
ここまで見ると「被リンクってメリットしかなくない…?」となりますよね。
ところが実はリスキーな要素もあるんです。
この後詳しく説明していきます。
被リンクに潜むデメリット
いいことずくめの被リンクに見えますが、見えにくいリスクが存在するのも事実。
すもベビ(@sumou_baby)さんのツイートがまさに当記事で言いたいことです。
「記事であなたのブログを紹介します」系の企画
— すもベビ (@sumou_baby) March 28, 2020
紹介される(ブログのリンクを貼られる)ことのリスクを考えたことはありますか?
「被リンクもらえてラッキー」としか思っていないなら、リスクを確認した方が良いです
被リンクで検索順位下がることがあるって意外と知られていない#ブログ初心者
具体的には3点のリスクが生じると考えられます。
続けてこれらの詳細をお話ししていきます。
企画側のサイトが低評価
参加者側が気を付けるべきこととしてまず挙げられるのが「企画側のサイトの評価」です。
これからあなたの記事のリンクを置いてもらうサイトがどんな状態か?どんな評価を受けているか?という部分です。
Googleの評価基準以外にもレイアウトや使いやすさといったユーザー目線の判断も重要です。
もしサイトの評判が良くないようだと参加者の被リンクにも悪影響が出る可能性があると覚えておきましょう。
質の低い被リンク
2つ目は「質の低い被リンク」です。これは企画側が気を付けるべきこと。
Googleが評価するのはあくまで高品質な被リンク。
もしもあなたのサイトに低品質な被リンクが大量に存在してしまったら…サイト全体の評価が落ちるのは予想できますよね。
「低評価の基準がわからない…」という方はまず以下の要項に当てはまる記事の紹介は避けたほうがよいかと。
ハッキリと「低品質」といえるコンテンツの特徴です。
- 非SSL化(HTTPSではなくHTTPのまま)
- 内容が不適切(違法性が高いコンテンツ)
- 広告の量が異常
- Googleのガイドラインに違反している
被リンク企画への参加者のサイトや記事がGoogleウェブマスターガイドラインやSEOスターターガイドに適合しているかを慎重に選別する必要があります。
既に低評価を受けているコンテンツの被リンク
3つ目は「既にGoogleからペナルティを受けているコンテンツの被リンク」。一番被リンクしちゃダメなパターンですね。
この場合被リンクを設置した側も「共犯者」扱いされて大きく評価を落とす事に繋がります。
ユーザーがサイトを覗きに行って「このリンク先は良い記事なので!」と言われながらいざ移動してみるとユーザビリティ的にもGoogleから見てもマズい記事だったら…。
Googleからも嫌われユーザーにも不快な思いをさせてしまう…絶対にあってはなりません。
まとめ:お互いのことを考えた被リンク企画を
以上が被リンクに潜む危険性についてでした。
被リンク企画はブログを成長させる上ではとても有効な手段です。同じブロガーさんとの交流に繋がる良い機会にもなります。
しかし参加表明が簡単で気軽に被リンクが貰える反面、やってることはウェブサイトとしての影響力が甚大であるということをお伝え出来たら幸いです。
双方が理解し合ってこそ互いのメリットが生まれる企画であることを忘れずにいきましょう。
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