オンラインゲーム等で用いられることがある「外部ツール」を皆様はご存じでしょうか?
昨今度々炎上を引き起こしており、ゲーム界隈ではその都度問題視されている存在です。
当記事ではそんな「外部ツール」とは何か?どのような問題あるのか?を解説していきます。
ゲームを安心安全にプレイしていくために、外部ツールについての知識を共有できればと思います。
外部ツールとは?
外部ツールとは、
ゲームプレイを補助するために第三者によって作成されたゲーム運営非公認のツール
のことを言います。
この補助の具体例としては、
- FPSゲームで敵に自動的に照準が合うようにできる(オートエイム)
- レアアイテムが隠されている場所を可視化する
- 放置しているだけで自動的に敵を倒す
- ありえない速さでキャラクターを移動させられる
など普通にゲームを遊んでいる上では起こりえない状況下でのプレイが可能となり、
これにより操作が楽になったりレベリングの苦労を軽減できてしまうというわけです。
外部ツールは何がいけない?
外部ツールの問題点は多数あるのですがその中の一つとして、
「運営が想定していない機能、動作を実装されてしまう」
ことにあります。
本来ゲームというのは、運営が想定している遊び方によってプレイヤーに楽しんでもらおうというのが基本となっています。
そこに想定外かつプレイヤーが不正に楽を出来るような機能を持ち込まれると、ゲームバランスが崩れ、それありきのゲームになってしまうことがあるんです。
ゲームバランスが崩れるということは最悪の場合ゲームとして成り立たなくなり、そのゲームを運営することが困難になりサービス終了…という事態に追い込まれる恐れもあるため、ツールの蔓延を防がなくてはなりません。
外部ツールはバレないの?
ゲームに新機能を実装するようなツールなんだしすぐバレるのでは…?
と考える方もいらっしゃるかと思います。
確かにゲームプログラムを直接書き換えるようなツールであればすぐにバレてBAN(アカウント停止)されることがほとんどです。
しかし中にはそのような改造を行わずに、画面上のUIのみに影響を及ぼすことができるようなツールも存在しているため、ツール使用の証拠を掴み切れず罰則が与えられないパターンもあります。
運営側がプレイヤーのPCに何が導入されているかまで調査する権限は無いことがほとんどですからね…。
ヘーキヘーキ!
バレなきゃBANされないから笑
と「バレなきゃOK」は事実まかり通っている部分があり、運営からしてもツール使用の証拠を掴めず放置状態…というゲームも多く存在しているのが現状です。
ゲームプレイの動画配信で発覚するパターンが多め
外部ツールがバレる事例で有名なのが、
動画配信サイトでのゲーム実況等でツールが画面に映りこんでしまうパターン。
今の時代ゲームプレイを生放送するのは珍しくなく、ツールの映り込みで一発BANされるプレイヤーを何度も見た事があります。
直接映り込んでいなくとも、とあるFPSゲームでは明らかに照準が敵に張り付いて動いているため不自然だ、ということで通報され自動照準のツールが発覚しBANされるケースもあるようです。
見る人が見れば、おかしい点がすぐにわかってしまうということですね。
運営による罰則はあるが法的な規制がまだまだ緩い
ゲーム内の通貨を不正に増やしたり直接経済に影響を及ぼすようなツール、チートの利用であれば、
「電子計算機損壊等業務妨害罪」や「私電磁的記録不正作出罪」
で罪に問われる可能性があります。
しかしひとつ前で説明したような自動照準や自動狩りといった不正は犯罪にまでは至らず、最も重い処罰であってもゲーム運営によるアカウントの永久停止までで終わる事が多いです。
アカウント永久停止=以降ゲームをプレイできなくなる、ということになります。
勿論プレイヤーにとってはかなり重い罰則であることに違いは無いのですが、ゲームバランスを著しく崩す恐れがある行為であるのに法で裁かれない、というのは法的規制が緩いとも捉えられます。
誰もがパソコン、ゲーム機、スマホといったデバイスを持てる世の中になった今、実質的なサイバー犯罪を軽視していいはずが無いため、今後法的整備が強化されることが望まれることでしょう。
最後に:ツール利用者を見つけたら運営に通報しよう
何かしらでゲーム内で不正を行っているとわかった場合はひとまずゲームの運営に通報を行えば調査を行い罰則を科してくれる場合がほとんどです。
ツールの蔓延による環境がすぐに改善されるということは少ないですが、ツール利用による通報が多ければ運営側も対応策を投じてくれるはずなので無駄にはなりません。
ゲームの環境を良くしていくという意味でも不正は見逃さずにいきましょう。
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