皆さんは「ロールプレイ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ザックリ言うと「定めた役割に従ったプレイをゲーム内でする」ということ。
これだけ聞くとかなり理想的というか真にゲームを楽しめる良いスタイルだと思えるんですが、実際のところプレイヤー間の認識の違いから少し問題が起こりがちだったりします。
そこで今回はロールプレイとはそもそも何か?どんな事例があるか?などまとめました。
ネトゲの小話的な感じでちょっとした読み物ですが、知らない方にとっては結構新鮮な話題なので是非目を通して頂ければと思います!
「ロールプレイ」とは?
本題に入る前に実はゲームのロールプレイには大きく3通りあります。
そこでまずはロールプレイという言葉がゲーム内で意味するところの違いについて説明していきます。
ゲームジャンルとしてのロールプレイ
いわゆるRPG(ロールプレイングゲーム)というジャンルとしてのロールプレイのほうです。
メタな話になりますが、あなたはどういう存在で何のために戦っていく(最初からここまでは提示されないゲームもありますが)という感じに運営公式から提示された素性に沿ってゲームを遊んでいくプレイのこと。
RPGは基本的に大枠となるストーリーがありプレイヤー自身は冒険者や勇者、略奪者など「役割」を割り当てられた上で進行していくことになります。
そのため言ってしまえばこのロールプレイはプレイヤーに選択権は無く半ば強制的に強いられる状態ですね。
と言ってもあくまでジャンルとしてであり、普通にプレイすればいいだけなので何かこういう演技をしなきゃとか考える必要は全くありません。
当記事で注目するのはこちらのロールプレイではありません。
プレイスタイルとしてのロールプレイ
今回のメインテーマとなるロールプレイです。
ゲーム内でプレイヤー自らが「役割」を詳細に決めそれを演じ続けるプレイスタイル。
更にわかりやすく言うと「なりきりプレイ」。
例えば特定のアニメキャラクターそっくりなキャラクターをゲーム内でクリエイトし、それになりきった言葉遣いや行動を忠実に再現したプレイのこと。
既存のキャラでなくとも自身が考えたオリジナルのキャラクターでも可能です。
この他には普段は普通のプレイだけど特定の場所でのみ行うロールプレイも存在します。
例えば酒場のオーナーとか牧場主とか傭兵とか色々あります。
その場の雰囲気を醸し出すために全力でその「役割」を遂行するという感じですね。
戦闘シーンでのロール
MMORPGなんかだと戦闘において各役割に分かれてバトルを繰り広げることがあり、そこでもロールという言葉が使われています。
ただこの場合のロールはあくまで戦闘シーンの中でのみ与えられる役割なのでこれまで説明してきた2つとは少し扱いが異なります。
詳しくはこちらの記事で解説してるのでご興味ありましたら読んでみて下さい。
ロールプレイにおけるロール(役割)の例
では実際にどんなロールでロールプレイをしてる人がいるのか?気になるところですよね。
私自身が目撃したことがあるもののみになりますが、見たことのあるロールをいくつか紹介していきます。
アニメキャラクター、ゲームキャラクター
一番多く遭遇したのはこの二つ。
2丁拳銃使いの某美少女キャラクターや配管工の赤い帽子被った髭のおっさんだったりと十人十色。
外見は勿論のこと話し方やリアクションなどもかなりこだわっていたようで最初から最後までそのキャラを貫き通していました。
本格的なロールプレイとなると中の人の知識量(アニメで言っていたセリフや必殺技の表現など)もハンパなものでは無さそうです。
映画やドラマの登場人物
こちらは酔拳でお馴染みのチェンさんだったり13日の金曜日でお馴染みのチェーンソーの方などを見かけたことがあります。
実際の人間(でないものもありますが)を顔や体、アクセサリーといったパーツを駆使してゲーム内で再現するということもあって非常に工夫が凝らされており外見だけでも「凄い!」となった記憶。
実際の名前を使うのはちょっとまずいというのもあってか、少しモジったようなキャラネーム(ジャッキー・ジュンとか)も逆に個性が光っていたなと思います。
動物
MMORPGのキャラクタークリエイトは多くの場合人型となることが多いので動物を再現するというのは至難の業だろう…と思ってましたがいるんですよね実際。
ただ形状はやはり人型となるのはやむを得ないようで、めちゃくちゃマッチョな豚や凄くセクシーな兎などそれはそれで方向性の違うクリエイトがされているんだと関心しました。
凄い体格のいい豚さんが語尾に「ぶー」を付けることだけしっかり貫くというような隠れた努力が見え隠れしていました。
Siri
iPhoneに備わっているバーチャルアシスタントSiriのロールプレイなんてのもあります。
私が見たのは無表情で生気の無い女性の見た目で確かにイメージ通りといった感じ。
「すみません。それは出来ません。」「私はここにいます。」などお馴染みの単調な返答は勿論、他にも突然ホットケーキの作り方を数行に渡って解説し始めたりよく研究されていました。
なんというか、現実空間に存在しないものでさえもロールプレイできてしまうんですね…流石です。
ロールプレイにおける問題
一見ロールプレイはゲームを活用しながら全力で楽しめるとてもいいプレイスタイルに思えます。
がしかし同時に様々な問題を抱えるという難点も。
実は以下のような問題が起こりがちだったりします。
- 周囲に理解者が居ないと成り立たない
- ロールプレイは周囲から見て「イタい」かも
こちらも順番に詳細をお話ししていきます。
周囲に理解者が居ないと成り立たない
ロールプレイはその特徴的なプレイにより普通のプレイヤーにとってあまりいい印象を抱かれないことも結構あります。
例えばすごーく態度と口の悪いキャラクターという設定でロールプレイをしていたとします。
口論になった時や真剣な話の際にその設定を突き通して会話が続けたら相手はどう思うでしょう?
多くの方はきっと嫌悪感を抱きますよね。
もしくはよっぽどロールプレイに理解のある方なら許されるかも。
しかしながら理解者が居なければただの独りよがりです。
中身のあるプレイヤーが大勢いるオンラインゲームでは正直そぐわない行動と判断される場合が多いです。
そのためロールに「入り込みすぎないこと」も重要で、大切な話や真剣な場では定めた設定を解除して普通に接するということも時には必要になることでしょう。
周りとの付き合い方を考えなくてはならない難解なプレイスタイルと取ることもできます。
ロールプレイは周囲から見て「イタい」かも
ロールプレイヤーである本人は真剣に役に入り込んでいるつもりです。
しかし周囲から見たらちょっと「ヤバい」「イタい」「恥ずかしい」と思われることがあります。
これは現実でいい大人がヒーローごっこしてるのを目の当たりにする感覚に似ています(中にはいいなあと思う方もいるかも)。
ハッキリ言うと正直何も知らない人から見たらロールプレイは「変な人」になりがちなんです。
なのでその目線に耐えられる人かそもそもロールプレイ自体に羞恥心を感じない強靭な心の持ち主向けのプレイ…という捉え方もできます。
ロールプレイヤーとの付き合い方は?
さてここまでで「ロールプレイも大変なんだな」とか「ちょっとヤバそうな人だな」とか色んな感想があるかと思います。
特殊なプレイヤーであるが故に身構えてしまう方もいることでしょう。
ではそんなロールプレイヤーとうまく付き合っていくポイントは何なのか?自分なりにまとめてみました。
全部が全部正しいわけではないかもしれませんが、経験上このあたりに気を付ければ良好な関係になれるかなと思います。
乗れる話題には乗ってあげると◎
ロールプレイヤーと話す時はアニメキャラならそのアニメの話題。
SiriならSiriに実際に聞きそうな文言。
というようにロールに関わりのある話題を提示してあげると喜ばれることでしょう。
中にはコアすぎる話題に転向してしまい収拾がつかなくなることもあるため、出来る範囲でいいと思いますしロールプレイヤー側も恐らくそこは理解してくれるはず…です。
お互いのセーフラインをはっきりさせる
個人的にはこれが一番大事かと思います。
いわゆる「ライン越え」をしないためにロールプレイにおいての線引きをしておくことです。
そんな堅苦しいことまでしないとならないの?と思われるかもしれません。
良好な関係でロールプレイを継続するためにはある程度の取り決めは絶対に必要だと考えています。
ルールが無いということはどこまで踏み込んでよいのか?どこからがアウトなのか全くわからない状態で影では探り探りの状態が続くということですからね。
それが無いとロールプレイを邪魔された、空気を壊された…。
と不快感をあらわにするプレイヤーも居るのが事実でお互いによくない思いをしてしまうんです。
真面目な話をしてる時はロールは解除する、相手にロールの強要はしない。
など明確なルールを設けられるとなお良しですね。
この取り決めを行うまでがかなり大変なことが多いですが以後円滑にロールプレイヤーとコミュニケーションを取るためにも徹底してみましょう。
まとめ:ゲームならではのプレイスタイル「ロールプレイ」
ロールプレイが他のプレイヤーに干渉する機会が幾度とあるゲーム内で自身の世界観を押し売りするような印象があるのはやむを得ないことかなと思います。
表立った場所で活動してる方も多いですからね…。
ただ勿論そこに気を付けた上で人を楽しませるロールプレイをしてるプレイヤーが多いのも事実。
ある意味ゲームだからこそ可能な特別な体験を提供してくれている…と受け取ることも可能です。
その場と雰囲気を読むというコミュニケーションの極致みたいなプレイングが必要になりますが、興味が湧いた方はロールプレイに挑戦してみるのも悪くないかもしれませんよ?
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