普段スマホアプリやソフトウェアの更新でよく見かける「Ver5.4.1」など小数点入りの数字が入った羅列である「バージョン」。
当記事ではこのバージョン表記の意味を解説致します。
今後アプリケーションのアップデートがあった際などにちょっと役立つ豆知識です。
はじめに:バージョンとは?
バージョンとは、IT用語のひとつで意味は「ソフトウェアが開発されてから何回目の改訂かを表す表記」です。
主に「この更新は〇回目の更新です」ということを開発者側が把握するために用いられます。
セマンティックバージョニングとは?
セマンティックバージョニングとは、ソフトウェアを開発する上でバージョンの意図を伝えやすくするために定義された表記ルールです。
リンク先の内容はあくまで開発者向けに書かれているので読んでもさっぱり…という方が多いかと。
実はユーザーが知っておくべきなのは以下3つの要素だけです。
※ここでは「Ver5.4.1」を例にしています。
- メジャーバージョン(Ver5.4.1)
- マイナーバージョン(Ver5.4.1)
- パッチバージョン(Ver5.4.1)
※赤文字は対応する箇所
順に意味を解説していきます。
メジャーバージョン
まずは1つ目の要素「メジャーバージョン」。
メジャーバージョンとは「Ver5.4.1」の場合「5」の部分を指します。一番先頭の数字です。
このメジャーバージョンはコロコロ変わるものではなく「システム自体の大規模アップデート」がある時のみ変化します。
マイナーバージョン
2つ目の要素は「マイナーバージョン」。
マイナーバージョンとは「Ver5.4.1」の場合「4」の部分を指します。ここでは小数点第一位の数字です。
「ソフトウェア内の仕様変更、機能追加」を意味しています。
UI(アプリのレイアウトや使い勝手)が変更された時などに変化する数字です。
パッチバージョン
3つ目の要素は「パッチバージョン」。
パッチバージョンとは「Ver5.4.1」だと「1」の部分にあたります。
「不具合等のバグの修正」を行った際に変化する数字です。
3つの要素の中では最も高頻度で更新されます。
注意:バージョン変更による互換性の喪失
ユーザー側がバージョン変更において最も気を付けるべきは「互換性の喪失」です。
互換性の喪失というのは、例えばあるソフトウェアを「Ver5.4」から「Ver6.0」に更新したことで連動するはずの機能が動作しなくなり、システム全体がダウンしてしまうことです。
特にメジャーバージョンの更新は実質ほぼ別物のソフトウェアに変わる可能性を持つため、他のシステムとの互換性を十分に確認する必要があります。
場合によってはマイナーバージョン更新でも起こりうる問題なので覚えておきましょう。
>>WordPressで即更新が危険な理由【互換性に注意】
まとめ:バージョンを理解しよう
バージョンは開発者が定める更新の指標のようなものですが、ユーザーが知っておくことで更新前にソフトウェアの変化をある程度読み取ることも可能です。
ただきちんとしたソフトウェアならば大規模なアップデートの際にパッチノート(ユーザーにもわかるように書かれた変更部分の説明書き)が出回るはずなので、バージョンの知識は頭の片隅に置いてもらえればOKです。
コメント
Ver5.4.1を口に出して読む場合、「バージョンごてんよんてんいち」みたいな感じになるんでしょうか?
もっぷさん、ご質問ありがとうございます。
Ver5.4.1の読み方は「バージョンごーてんよんてんいち」となります。