パソコンで困ったことや解決方の手段として時折見かける
「コマンドプロンプト」
見たこと使ったことはあるけどよくは知らないという方が多いのではないでしょうか?
その名にもある通り「コマンド」を用いて何やかんやするのですが、
実は一瞬の操作でパソコンに対して非常に大きな影響を及ぼすことも。
今回はそんな「コマンドプロンプト」についてわかりやすく解説していきます。
コマンドプロンプトとは?
コマンドプロンプトとは、
- ユーザーからパソコンに直接指示を出すためのアプリケーション
のことです。
パソコンへの指示というのは通常何かしらのソフトウェアが間に入りユーザーが実行した「アクション」をパソコンが理解できる形に変換して伝達する仕組みがあります。
「アクション」の例を挙げるとエクセルで「新規」や「上書き保存」といったボタンを押す行為が該当します。
対してしコマンドプロンプトはそのソフトウェアを介さずにユーザーが直接パソコンに命令をするイメージです。
間に変換するソフトウェアが無いのでパソコンが直に理解できる言語である「コマンド」を使う必要があるわけです。
コマンドプロンプトの起動方法
Windows左下の検索窓に「cmd」と入れて検索。
コマンドプロンプトが見つかるのでそれをクリックすると起動できます。
コマンドプロンプトでできることの例
コマンドプロンプトはファイルへの操作がメインです。
それ以外にはファイルが破損していないかのエラーチェックやネットワークのIPアドレスを直接調べるといったこともできます。
大量のファイルの管理が必要なシステムエンジニアやネットワークの管理、保守を行うインフラエンジニアなどITの現場では仕事の効率化、高速化のために広く活用されています。
ファイルやディレクトリ削除時の注意点
コマンドプロンプトを用いてファイル、ディレクトリの削除を実行した場合は「ゴミ箱」を経由しないため誤って削除した際に復元が困難になることも。
特にディレクトリに重要ファイルやパソコンの動作に関わるファイルがあると最悪パソコン自体が使えなくなる恐れがあります。
削除コマンドを使う際は本当に消しても良いファイルなのか前もってよく確認しましょう。
コマンドプロンプトのコマンド例
コマンドプロンプトで使えるコマンドの一例も紹介しておきます。
- copy
ファイルをコピー - xcopy
ディレクトリをコピー - del
ファイルの削除 - rd
ディレクトリの削除 - dir
ファイルまたはディレクトリを一覧表示 - move
ファイルまたはディレクトリの移動 - ipconfig
ネットワークの情報を表示
コマンドプロンプトとPowerShell
WindowsPCにはWindows7以降コマンドプロンプトによく似た「Windows PowerShell」というものが搭載されています(左下の検索窓でPowerShellと入れると出てきます)。
PowerShellはコマンドプロンプトの上位互換です。
それまでのコマンドプロンプトで実行できたことに加えて更に細かな命令も出せるようになり利便性が増しました。
またPowerShellで新たに使えるコマンドである「cmdlets(コマンドレット)」は人間が見てわかりやすいように「動詞-名詞」で構成(例:Get-Help)されているため動作が理解しやすい利点もあります。
上位互換であるが故に今後コマンドプロンプトよりもPowerShellのアップデートが予想されるため特段拘りが無ければPowerShellに慣れていくことをおすすめします。
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