OldTweetDeckは2024年8月10にメジャーバージョンのアップデート(3.xの3の部分が4になった)が行われ、
バージョンが3.6.8から4.0.1になりました。
今回は「Manifest V3への移行に伴い内部のプログラムを刷新した」という内容の大型アップデートですが、
ユーザーの使用感に変化があるものではありません(これまで通りの使い方ができます)。
詳しい内容を見ていきましょう。
OldTweetDeck 4.0.1更新内容
まずOldTweetDeckの4.0.1以前のバージョン(3.6.8)を開いたらこのようなメッセージが。
以下原文と和訳です。
Hi, there’s a new major version of OldTweetDeck that works on Manifest V3.
You may already know that Chrome is deprecating Manifest V2 (which this extension used until now). You can get new version here. It’s still experimental, so please report any bugs you have with it. Previous version should still work for some time until they fully deprecate Manifest V2, so you can rollback in case of issues.和訳↓
こんにちは、Manifest V3で動作するOldTweetDeckの新しいメジャーバージョンがあります。
OldTweetDeck上に一時的に表示されたメッセージより
すでにご存知かもしれませんが、ChromeはManifest V2(この拡張機能が今まで使用していたもの)を非推奨としています。
新バージョンはこちらから。まだ実験的なものなので、バグがあれば報告してください。
旧バージョンは、Manifest V2が完全に廃止されるまでのしばらくの間は動作するはずです。
書いてあることをまとめると、
- chromeは「Manifest V2」でのアドオンの動作を非推奨としている(今後V2は廃止される)
- これに伴い「Manifest V3」OldTweetDeckをリリースした
- 新バージョン(4.x~)は実験段階なのでバグがあるかもしれない
- 3.x以前のバージョンはManifest V2が完全廃止されるまでは動作するはず
とのことです。
ここで「Manifest V2」、「Manifest V3」といった「Manifest」って何?
という方が恐らく多いと思うので、続けて解説していきます。
Manifestとは?
Manifestとは、簡単に言えば「拡張機能(アドオン)の仕様を定義するファイル」のことです。
詳しく説明すると、その拡張機能の名称や必要な権限、
構成するファイルの指定などの「メタデータ」というものを記述しておくファイルを指します。
Manifestファイルは拡張機能に限った話ではなく、
あらゆるソフトフェアを定義するのに用いられています。
このManifestファイルにも古い新しいがあり、セキュリティや動作環境云々により、
更新しなくてはならないタイミングがいずれ訪れます。
今回OldTweetDeckがV3対応に踏み切ったのはそのタイミングを見計らってのことと予想されます。
Googleはchrome拡張機能を段階的にManifest V2→Manifest V3へ移行している
Googleは2023年11月、Manifest V2拡張機能を段階的に廃止すると発表しました。
詳しくはこちらのGoogle公式ブログをご覧ください。
そして2024年6月3日以降、Manifest V2拡張機能の段階的な廃止を実施。
以降Manifest V2が用いられている拡張機能をインストールしたままのユーザーには、
警告(Manifest V3のバージョンへ移行するように)が出されるようになった模様。
段階的な廃止とあるように、Manifest V2の拡張機能は暫くは使えるようですが、
いずれはV2が完全に廃止され、拡張機能が使えなくなってしまいます。
そのためOldTweetDeckは今回のメジャーアップデートでV3に対応させた、ということかと思われます。
まとめ:ユーザー側は4.0.1に更新するだけで今までと同じように使える
冒頭でも言ったように今回の更新は機能改善やバグ修正ではなく、内部のManifestファイルの刷新です。
ユーザーは4.0.1に更新するだけで大丈夫かと思われます。
またOldTweetDeck開発者のⅾimden氏は「バグがあるかもしれない」とのことなので、
動作がおかしかったり、表示崩れなど見つけた場合は報告してあげると改善が早まるかもしれません。
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