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LANケーブルのCAT(カテゴリー)とは?|通信速度に影響する規格について

  • ダウンロードの際やたら遅い
  • オンラインゲームで度々固まる
  • 動画を再生すると何度も読み込みが発生する

ネットを利用していて上記のような経験をしたことはないでしょうか?


様々な原因が考えられますが、LANケーブルの「CAT(カテゴリー)」が適切でなかったが故に起こっていることがあります。


CATとは簡単に言うとケーブルのランクのようなもので通信速度に直接影響してくる要素です。


当記事ではこの「CAT」の種類やおすすめのCAT等を説明していきます。

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「CAT(カテゴリー)」とは?

CAT(カテゴリー)とは最大通信速度伝送帯域の数値により定められた規格のことを言います。

言葉の意味:最大通信速度

1秒間に転送可能な最大のデータ量の理論値
例:100Mbps=1秒間に100MB(メガバイト)。

言葉の意味:伝送帯域

1秒間のデータ転送時の周波数の幅
例:100MHz=1秒間に100万回。

「CAT〇」「カテゴリー〇」のように表記され〇の部分には数字が入ります。


数字は2021年の段階では1~8までが割り振られており、その中でもインターネット通信に用いるのはCAT5~CAT8となっています。


数字が大きくなるほど伝送速度が上昇します。

CAT比較表

インターネット通信に使われるCAT5~CAT8の比較表です。

CAT(カテゴリー)最大通信速速度伝送帯域
CAT5100Mbps100MHz
CAT5e1Gbps100MHz
CAT61Gbps250MHz
CAT6A10Gbps500MHz
CAT710Gbps600MHz
CAT7A10Gbps1000MHz
CAT840Gbps2000MHz
CAT(カテゴリー)比較表

上の表で下に行けば行くほど大容量高速通信が可能と思ってもらえればOKです。

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LANケーブルがデータ転送を遅くしてしまう理由

4k画質での動画のストリーミング再生やハイクオリティな設定でのオンラインゲームなどは1秒間に数十MBのデータ転送を行うことも珍しくなく、更に裏で別のインターネットを介した作業等を行っていた場合は案外すぐに100MB前後に達することがあります。


そのような環境下でCAT5以下のケーブルを利用していると、たとえモデムやルーターから1Gbpsの転送が行われていてもケーブルに達した時点で最大100Mbpsの制限がかかってしまうのでネットが重くなったり止まったりといった事象が起こってしまいます。


LANケーブルは言わば水を流すためのパイプでそのパイプが太ければ多くの水が一気に流れますが、細ければちょろちょろと少しずつしか流れず滞るというイメージです。


つまるところモデムやルーターの通信速度に適したLANケーブルでないと機器の性能を腐らせてしまい本来の性能を発揮できないから遅くなってしまうというわけです。

おすすめのCATは?

おすすめの規格はCAT5e~CAT6Aです。


これらは最大通信速度1Gbps(1秒に1ギガ転送可能)以上であり、とてつもなく大きなデータの転送(数百ギガ~テラ)でも行わない限り不自由することはほぼありません。


動画やゲームがメインであればとりあえずCAT6Aを購入しておけば間違いないです。

だったらCAT7でもいいのでは?と思うかもしれませんが、こちらは別の理由で逆におすすめできません。理由をこの後お話ししていきます。

市販のCAT7に注意

CAT7は圧倒的な通信速度からつい選んでしまいそうになります。
実は市販のCAT7は規格外製品であることがほとんどです。


規格に準拠した本物のCAT7のコネクタ(TERA、ARJ-45、GG-45)はCAT6までのコネクタ(RJ-45)とは本来異なる形をしており、同じコネクタを用いることはありません(一部を除き互換性が無い)。

CAT7のコネクタ形状 |出典:配線レスキューBusiness

しかしながらAmazonなどで「LANケーブル CAT7」で調べると沢山出てくるのは「CAT7 RJ-45」という表記がある規格に準拠しないありえない製品ということにす。


コネクタに互換性があるので普通に使えてしまうのですが、性能的にはCAT6Aとあまり変わらないと言われているため、それなら規格に準拠しているCAT6Aでいいという話になります。


これらの理由から市販されているCAT7ケーブルを買うことは正直おすすめしません。


またCAT7より上のCAT8も同じように正式な規格ではなく独自規格の製品が出回っているためこちらもおすすめはしません。

UTPケーブルとSTPケーブル:ノイズ対策の有無

少しCATからは話題が逸れますがLANケーブルにはこんな仕様がある、というお話し最後にしておきます。覚えておくと後々役に立つかもしれません。


LANケーブルには「シールド処理」と呼ばれるノイズ(ケーブル内部で生じる電磁波)対策がされていないものとされているものがあります。

  • ノイズ対策なしUTP(Unshielded Twisted Pair)ケーブル
  • ノイズ対策ありSTP(Shielded Twisted Pair)ケーブル

この二つについてざっくり説明していきます。

UTPケーブル

ノイズ対策がされていないほうのケーブルです。


一般に出回っているLANケーブルの多くはこのUTPでSTPはあまり見かけません。


対策がされていない理由は一般家庭やオフィスのノイズはネットワーク機器に影響を及ぼすレベルでは無いほど小さいためシールド処理を施す必要が薄いからとされています。


また製造コストが対策有りのSTPより安くできるという理由もあります。


対策がされてないからと言って性能が低いわけではなくスタンダードに使えるケーブルです。

STPケーブル

ノイズ対策がされているほうのケーブルです。


対策がされているぶんSTPはUTPの上位互換…というわけではなく、使い方によっては下位互換になってしまう恐れがあるシロモノです。


STPはアース(接地)を行い、適切な場所に機器を設置しなければ返ってノイズが増えてしまうこともあるため取り扱うには専門的な知識が必要になります。


そんなSTPケーブルはデータセンター、研究所、医療機関といった重要かつ絶対に途切れてはならないデータ通信を行う機関で利用されることが多いです。

まとめ:適切なCATのLANケーブルで回線環境を整える

誰にでもあり得る話なのが「昔使っていたルーターに付いていたLANケーブルを新しく買ったルーターでも使用していた」ことにより意図せず通信速度を落としてしまっていたという事例。


ネットは使えてるけどそういえばだいぶ遅い気がするぞ…という方は一度LANケーブルを見直してみると改善されるかもしれません。


ただそういう時はネットワーク全体を見直さなければならないことも結構多いため一つの可能性として考えて頂ければ幸いです。

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