突然ですが皆さんは「RMT」という言葉をご存じですか?
これはネットゲーム界隈だと有名な用語であり、絶対にしてはいけない行為でもあります。
ではそもそもRMTとは何なのか?どうしてしてはいけないのか?ネトゲをやる上では必ずと言っていいほど知っておく必要があります。
この記事ではRMTが如何に危険な行為かを知って頂くため以上4点を解説していきます。
RMTとは
「RMT」とは「Real Money Trading」の略称です。日本語訳すると「現金取引」。
意味はゲーム内のアカウント、アイテムや通貨等をリアルマネーで売買する行為のことをいいます。
RMTをしてはいけない理由
RMTをしてはいけない理由は以下の通りです。
- ゲームの規約に違反する
- アカウントを乗っ取られる可能性がある
- アカウントを停止させられる
ゲームの規約に違反する
いまのところ日本ではRMTが法律上違法ではありません。
が、たいていのオンラインゲームではゲーム運営会社の規約によってRMTは禁じられています。
これはRMTをする事で次のような問題が起こってしまうためです。
- ゲーム内アイテムの相場が機能しなくなる
- 不正対策にかかるコストが増加する
- 運営会社の収益が下がる可能性
ゲーム内アイテムの相場が機能しなくなる
オンラインゲームではゲーム内通貨で売買できるアイテムが数多く存在します。
例えば入手難易度が高く価格が高騰するレア武器があるとします。
本来ならゲーム内通貨をこつこつ貯めてやっと買えるようなシロモノです。
ここでもしRMTが横行してしまう以下のようになります。
※ゲーム内通貨の単位はあくまで例です。
このように想定外の取引が行われ、アイテムが異常な高騰を見せることがあります。
つまりRMTという不正によって市場を荒らされてしまうわけです。
不正対策にかかるコストが増加する
RMT等の不正を行う連中を取り締まるためにはそれ相応の機能を実装したり、セキュリティを高めるためのコストがかかります。
不正を行う人が増えれば増えるほどこのコストが増加してしまいます。
運営会社の収益が下がる
プレイヤー同士が売買できるアイテムは運営自身が元より相場を想定しています。
市場に流れる量が少なければ高額に、多ければ安価に…現実においてもこの流れは当然ですよね。
しかし本来正式な課金がされるはずだった場面で裏でRMTがされてしまうと、運営側の収益にはならなくなってしまいます。
そうなると運営会社的にはマイナスにしかなりません。
アカウントを乗っ取られる可能性がある
売買されるのはゲーム内アイテムだけではありません。
実はゲームのアカウント自体も売買されているんです。
このアカウント売買がなぜ起こるのかというと
- ダンジョンやボス戦の代行クリアをしてもらう
- 引退したゲームのアカウントを売却
といった理由があるからです。
ダンジョンやボス戦の代行クリアをしてもらう
これは一時的にアカウントの権限を代行者に渡します。
ただし後で依頼者に返ってくる保証はありませんし、一時的といえどログインに必要なアドレスやパスワードといった個人情報を譲渡するため非常に危険です。
最悪パスワードを変更されてログインできなくなり乗っ取られてしまいます。
なんでそんな危険なことを…?
簡単に言うと「見栄」のためです。
こういう場合難易度が高い事が多く、クリアすると称号や限定アイテムが貰えます。
ご友人やゲーム仲間にその称号を見せびらかしたいがために悪に走ってしまうというところですね。
それにしても代償が大きすぎるので絶対にやらないでください。
引退したゲームのアカウントを売却
引退するしアカウント売ってお金にするか
とアカウントを売却する方もいますが、こちらも同様に危険です。
あなたが手放したと思い込んでるアカウントでも、完全に削除されなければアカウントは生き続けます。
そして購入者がそのアカウントで不正を行えば当然譲渡したあなたにも責任が生じます。
RMT自体は法律上問題無いといいましたが、不正が重なれば裁判沙汰になる可能性はあります。
アカウントの停止
RMTが発覚したアカウントを運営が放っておくわけがありません。
ゲームによって処罰は異なりますが、一時的にアカウントを停止もしくは永久停止される事が多いです。
一度の過ちで一生そのゲームをプレイできなくなるかもしれません。
RMTのやりとり
ここからはそんなRMTがどこでどのようにやりとりされているかをお話致します。
くどいようですがこれはRMT対策の知識を持ってもらうための説明です。
取引方法がわかっても絶対にやらないでください。
RMTの取引方法として代表的なやり方は以下の通りです。
- SNSを通しての取引
- RMT専用サイトを使った取引
SNSを通しての取引
これはTwitter等のSNSで呼びかけをしDMなどで内密に行う方法です。
交渉を行い成立した時点でお金を振り込み、アカウントやアイテム等のトレードを行います。
ただし振り込みが発生した時点で持ち逃げされる可能性があります。
RMT専用サイトを使った取引
ここでは紹介しませんがRMT取引専門のサイトがあります。
そこに取引したい情報を登録し、取引相手を待つ方法です。
サイトを覗いてみると「安心」「信頼性が高い」を前面に押し出している事が多いです。
確かにSNSでの取引よりは第三者が間に入るので安心かもしれません。
金銭の受け渡しも問題無く行えているようにみえました。
それでもゲーム運営会社からしてみたら癌でしかないです。
個人でもできるRMTへの対処
最後にこんな危険でどうしようもないRMTへの対策を紹介します。
これはむしろやってほしい事なので覚えておいてください。
- 運営に通報する
- RMT実行犯が身内であれば話し合う
運営に通報する
こいつRMTしようとしてるな!?と発覚した時点でゲーム運営に通報しましょう。
私達の目には見えないことがほとんどですが、実はゲーム内のログ(ゲーム内の行動や会話の履歴)というのは数年分残されています。
きちんとした運営ならそのログ(ゲーム内の行動や会話の履歴)から証拠を割り出してアカウント停止をしてくれます。
実際に交渉を持ちかけられたり、あなたのお友達がRMTに引っかかりそうになっていたらこの方法をとってください。
ゲームによってはゲーム内から通報できるフォームがあります。
ゲーム内に無い場合は公式サイト等に専用フォームがあるはずなのでそこから通報を行いましょう。
RMT実行犯が身内であれば話し合う
あまり想像したくはないかもしれませんが、もしもあなたの友人がRMTをしようとしてたら通報の前に阻止するのが望ましいです(通報してもいいですが)。
この記事で書いてある事を例にあげて構いません。
RMTがいけない事だと自覚させましょう。
とにかくRMTはする側される側どちらにしても最終的にはメリットがない行為でデメリットだけが残ります。
それでもRMTに踏み切るようなら友達を辞めたほうが私はいいと思います。
これはあなたが今後楽しくゲームをしていくためでもあります。
まとめ:ルールを守って楽しいゲームライフを
再三になりますがRMTはやってはいけません。
ルールを守って楽しむからこそゲームは素晴らしいんです。
不正で手に入れた名誉や称号は後で必ず後悔する時が来ます。
オンラインゲームは運営とプレイヤーで成り立っている事を忘れずに楽しんでいきましょう。
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